2025.03.20B2C向けインターネットおよびソフトウェア企業のための決済不正防止ガイド

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本記事は、Sift Science, Inc.のBlog記事「How to Stop Payment Fraud: A Guide for B2C Internet and Software Companies」を日本語に翻訳したものです。

本記事の著作権は、Sift Science, Inc.および同社の国内パートナーである株式会社スクデットに帰属します。

Sift Trust and Safety Team 著/ 2025年1月15日

B2C向けインターネットおよびソフトウェア企業のための決済不正防止ガイド

今後4年間で、世界のB2Cオンラインの決済不正は40%以上増加_し、数十億ドル規模の損失をもたらすと予測されています。この急増は、ブランドへの消費者の信頼を直接脅かす要因となります。実際、顧客76%が決済不正を経験した場合、そのブランドを見限ると言われています。オンライン取引の世界的な増加に伴い、AIを利用した合成IDから、巧妙なフィッシングメールや高度な自動化技術まで、洗練された詐欺手口が台頭しています。不正犯はテクノロジーを悪用して決済システムを狙っています。

B2Cインターネット企業やソフトウェア企業が不正を阻止するには、最高水準のセキュリティツールと戦略を導入する必要があります。本記事では、企業の収益とブランドの評判を守るための具体的な対策をご紹介します。

B2C決済不正がビジネスに与える影響

B2Cインターネット企業やソフトウェア企業にとって、決済不正は金銭的損失をもたらすだけでなく、消費者の信頼を損なう要因にもなります。また、チャージバックや収益の損失、顧客体験の悪化など、多方面に悪影響を及ぼします。これがビジネスにどのような影響を与えるか、詳しく見てみましょう。  

  • 財務的損害

専門家によると、今後4年間で決済不正による損失世界全体で3,620億ドルを超えると予測されています。これらのコストには、不正取引による直接的な損失にとどまらず、チャージバック手数料、調査費用、顧客離れによる損失なども含まれます。 

  • 顧客の信頼を損なう

決済を処理する企業は、不正の格好の標的になりやすく、データ漏洩や不正被害が発生すると、顧客の信頼が著しく低下します。その結果、売上減少や評判の低下につながり、新規顧客の獲得が困難になります。

  • 業務負担の増加

不正取引の手動チェックや調査、インシデント後の顧客サポートには、毎年何千時間もの貴重な時間が費やされています。本対応がチームのリソースを圧迫し、コア業務に割く時間が減少し、生産性が低下します。 

  • 法規制違反のリスク

不正行為によって顧客の個人情報が漏洩した場合、GDPRや CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などの規制に違反し、高額な訴訟や法的罰則を科される可能性があります。 

B2C決済不正の一般的な手口

不正犯は、ソーシャルエンジニアリングや合成ID、AIを利用した攻撃など、さまざまな手法を用いて企業のセキュリティを突破しようとします。企業が不正行為を阻止するには、次のようなB2C決済不正の手口を理解する必要があります。

  • クレジットカード不正利用

他人のクレジットカード情報を不正に使用し、購入を行う行為です。一部の詐欺ネットワークは、盗まれたクレジットカード情報をオンラインで販売しており、加担しているにもかかわらず追跡が難しい仕組みになっています。 

  • チャージバック不正(ファーストパーティ詐欺)

顧客が正当な購入であるにも関わらず不正な購入であると主張し、返金を要求する行為です。これにより顧客はサービスを利用しながら支払いを回避できます。

  • 返金不正

返金ポリシーを悪用して金銭的利益を得る行為です。例えば、オンラインでサービスを購入して使用した後、サービスを利用できなかったと偽って返金を要求するケースがあります。 

  • カードテスト

盗んだクレジットカード番号が有効か確認するため、小額の決済を行て確認する手口です。購入額は、自動監視システムに通常設定されているしきい値を下回るように意図的に低く抑えられます。この情報は転売されるたり、不正購入に使用されたりします。

  • アカウント乗っ取り(ATO)

不正犯が盗んだログイン情報を使用し、他人のアカウントに不正アクセスする行為です。アクセス後、被害者の決済情報を使用して不正購入を行ったり、個人データを盗んだりします。 

B2C決済不正のリスクが高い業界

高額取引や機密情報を扱う業界は、特に決済不正の標的になりやすい傾向にあります。以下の業界が代表例です。

  • 消費者向けSaaS

サブスクリプションモデルを採用するたテクノロジープラットフォームは、アクセスのしやすさと悪用の容易さから、不正の標的になりやすく、特にWebブラウザやモバイルアプリ上で展開されるSaaS製品はアクセスが容易なため、無料トライアルの悪用、偽アカウントの作成、盗難した支払い情報の使用といった不正行為を受けやすくなっています。

  • デジタルエンターテイメントサービス

映画、テレビ番組、音楽、オーディオブック、ゲームなどのストリーミングサービスは、取引量が非常に多いため、不正が発生しやすい業界のひとつです。デジタルコンテンツであるがゆえに、チャージバック不正を横行しやすく、さらに購入したアカウントの不正共有も問題になっています。

  • オンラインゲームサービス

オンラインゲームやギャンブル業界では、ゲーム購入、ゲーム内課金、少額取引、サブスクリプションなど、数十億件の取引が発生します。そのため、不正行為を検出することが困難で、不正行為が広がりやすい環境が生まれています。 

  • デジタルコミュニケーションツール

メッセージアプリ、電子メールサービス、SNS等のプラットフォームでは、プレミアムコンテンツや優良機能が提供される場合があります。サイバー犯罪者は、盗んだクレジットカード情報を使用してこれらの機能を購入したり、不正なサブスクリプションを仕掛けてユーザーを騙すことがあります。 

  • EdTech(教育テック)とオンライン学習プラットフォーム

教育関連のプラットフォームでは、本人確認や決済処理、コミュニケーションチャネルの脆弱性を悪用されることが多くなっています。不正犯は個人情報を盗んだり、金融詐欺を実行したり、マルウェアを拡散したり、偽の資格証明書を販売したりするケースがあります。リモート学習の普及により、これらのリスクはさらに高まっています。

最新のB2C決済不正防止技術

不正犯は、AIを駆使し、従来の防御策を突破するための新たな手法を生み出しています。高度化する脅威に対抗するには、企業も進化する必要があります。インターネット企業やソフトウェア企業が不正を防ぐために、次の実用的な戦略を検討してください。

  • 適応型機械学習による自動化

AIを活用した自己進化型不正検知システムを導入し、取引ごとに学習を重ねることで、新たな不正行為やサイバー攻撃に即座に適応できる体制を構築します。

  • リアルタイムのトランザクション監視

予測モデリングに基づく即時リスクスコアリングツールを使用して、各トランザクションを自動的に確認します。また、グローバルな不正データベースと照合することで、最新の不正行為からシステムを保護することが可能になります。

  • 異常検知

顧客の行動を追跡し、通常の行動パターンを基準として異常を検知するシステムを導入します。例えば、購入習慣の変化やアカウント設定の更新など、通常と異なる行動が発生した場合、即座に警告を発し、不正取引をブロックするなどの是正措置を自動で実行できます。 

  • 共同不正インテリジェンスネットワークの活用

企業間で不正情報を共有することにより、より強力で効果的な防御システムを構築できます。業界を横断したより広範なネットワークからのインサイトにより、顧客のリスクをより明確に把握し、不正対策の精度を高めることができます。Siftの不正イベントネットワークは、年間1兆件以上のイベントを処理し、高精度の不正検知を実現しています。 

  • デバイスフィンガープリントの活用

ブラウザ設定、OS、ハードウェアなどのデータを活用して、デバイスとユーザーを関連付ける識別手法を活用します。これにより、不正な取引が通常のデバイス以外から実行されているかどうかを判定し、不正取引のリスクを軽減できます。

  • アカウント乗っ取り(ATO)対策

B2C決済不正の多くは、ログイン時に発生します。多要素認証(MFA)、高度な行動分析、ダイナミックフリクション(リスクに応じた適応的なセキュリティ対策)により、不正アクセスを未然に防止できます。

SiftがB2Cインターネット企業・ソフトウェア企業の不正防止にどのように役立つか

B2C決済不正の脅威が拡大・進化し続ける中、企業の財務的安定性と顧客との信頼関係が危機にさらされています。返金不正からアカウント乗っ取りまで、サイバー犯罪者はさまざまな手口を駆使して、攻撃を仕掛けてきます。企業が決済不正を防止し、持続可能な成長を実現するためには、Siftのような高度なAI搭載ツールを活用することが不可欠です。 

Siftのプラットフォームは、B2C決済不正を正確かつ柔軟に解決するために設計された、最先端のAI不正検知ソリューションです。Siftを活用する企業は、次のようなメリットを得られます。 

  • リアルタイムの不正検出と防止

高度なAIアルゴリズムを活用し、即座に不正取引を特定・ブロック。 高精度でスピーディーな不正対策を実現。

  • 自動意思決定

不正検知プロセスを自動化し、手動レビューの必要性を削減。業務の効率化とコスト削減を実現します。 

  • チャージバック率の大幅改善

業界平均と比較してチャージバックを最大70%削減し、収益を保護。

  • データコンソーシアムの活用

Siftは広範なネットワーク(年間1兆件以上のイベント処理)を活用し、業界全体で新たな不正手口をいち早く検知。企業にデータ主導のプロアクティブな防御を提供します。

  • 透明性のある意思決定

リスクスコアがどのように算出されたか詳細に可視化し、不正対策チームが自信を持ってリスクに対処し、必要に応じて戦略を改善できるようにします。

  • 柔軟なカスタマイズ機能

コード不要のツールで不正防止プロセスをカスタマイズ。トランザクションのブロック、承認、フラグ付けなど、特定の基準を設定して、応答を自動化可能。

  • 顧客体験の向上

正当な顧客を誤ってブロックするリスクを最小限に抑え、安全でシームレスな取引を保証。

  • スケーラブルな不正防止

ビジネスニーズに合わせて拡張できる柔軟なAI主導型ソリューションにより、進化する不正手口に適応しながら事業成長をサポート。

  • 包括的な取引セキュリティ

業界の規制に準拠しながら、代替決済の悪用を含むさまざまな種類の詐欺・不正から保護します。

Siftの不正防止ソリューションを詳しく知りたい方は、デモをリクエストし、貴社の決済セキュリティ強化にどのように役立つかをご確認ください。

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